うさぎの甲状腺機能低下症

うさぎの病気…

早期発見・早期治療 はもちろんですが

“こういう病気もあるんだと、みんなに知ってほしい”

“苦しむうさぎさんが救われるといいな”

と、

ある高齢ウサギさんの飼い主さんの想いを込めて!!

甲状腺機能低下症とは

甲状腺ホルモン(体全体の新陳代謝を促進するホルモン)は、人間だけでなくあらゆる動物が生きていくいくために必要不可欠なホルモンです。

このホルモンがなくなると1〜2ヶ月しか生きられないともいわれています。

甲状腺ホルモンが正常な場合は、血液中の甲状腺ホルモンが常に適切な量に調整されています。

しかし、甲状腺機能に異常がある場合は甲状腺ホルモンの量を適切に調整することができなくなり、血液中の甲状腺ホルモンの量が少ない場合を

『甲状腺機能低下症』といいます。

原因

体内の甲状腺を障害する物質ができる(自己免疫障害)ことにより甲状腺ホルモンが作られなくなるために起こる病気です。

病態

全身でエネルギーを利用できず、神経系・心臓・代謝 など各器官の働きが低下します。

症状

・強い倦怠感

・無気力

・皮膚の乾燥

・発汗減少

・体重増加

・便秘/腸閉塞

・鼻閉

・うつ症状

・粘液水腫 など

『うさぎの甲状腺機能低下症』

上記に書いたように同じことが起こります。

検査

一般血液検査や血液生化学検査とは別の血液検査(血液中の甲状腺ホルモン(FT3・FT4) 濃度と甲状腺刺激ホルモン(TSH)の測定をし、甲状腺機能がが正常か低下しているのかを判断します。

ウサギも同じ検査をします。(高額、日にちもかかります)

治療

甲状腺ホルモン薬を飲むことにより、不足している甲状腺ホルモンを補います。

うさぎも人間と同じ薬を飲みます。

ホーランドロップのうさぎさんがかかる率が、他のうさぎさんよりも多い。

冒頭にも書きましたが…

早期発見・早期治療

ただ、うさぎにも甲状腺機能低下症があるということは、あまり知られていません

最近亡くなってしまったうさぎさん。

色々な病気が良くなってきてるのにも関わらず、胸や肺に水が溜まり、また2日でかなりの水が増え…

この血液検査をしたところ

『甲状腺機能低下症』と判明

この薬を飲み始めた当初は、まだ水が増え続けていましたが、水を抜いてみたら、その後は水が増えませんでした。

(薬に即効性はないので)

最期まで一生懸命がんばったうさぎさんと、共に頑張り抜いた飼い主さん。

それでも「自分が悪いんだ」と自分を責める飼い主さん。

そうじゃない!なにも悪くない!!

ほとんど知られていない病気です。

“この病気をみんなに知ってもらって、苦しむうさぎさんが救われるといいな”

“そういうさぎぎさんもいるから、もしかしてそうだったら、治療してもっと活発になるから”

と、託されました。

私も十数年前から、この甲状腺機能低下症の病気です。

一生死ぬまで薬を飲み続けないといけないと言われてますし、血液検査も年に2〜3回して、薬の量を調節をしています。

だからといって、薬の量が合っていればなんの支障もありません。

これは、うさぎさんにもいえることだと思います

どうか頭の片隅に、この病気のことを覚えておいて頂きたいです。

この病気のことについて、私に託された

飼い主さんはもちろん

お月さまで過ごしているこのうさぎさんの為に

追伸(寄せられた言葉)

 飼い主さんに病気への知識があれば、例え獣医師さんが知らなくても、こちらから「この病気の可能性は?」尋ねたり、検査をお願いする事ができます。

これからみんなに知られていく病気

きっと何十年後かには当たり前に早期に見つけてもらえる病気になりますように☘

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